2025年10月22日

令和6年度上期採択助成課題の成果報告会を開催しました

当財団では、大学、研究機関、公益的な調査研究団体等に所属する研究者・技術者を対象として、科学技術に関する政策の立案・推進、社会経済との関連、コミュニケーション、人材育成、発展動向等に関する調査研究を助成する「科学技術調査研究助成」事業を行っています。
募集は年に2回、上期と下期に分けて行われ、通常は上期採択課題は4月から年度末まで、下期採択課題は10月から次年度の9月末までの間に調査研究が実施されます。
成果報告会は、1年間の調査研究を終えた半年後に、調査研究を行った方々にその成果の概要を発表して頂き、成果を普及する場となります。

令和7年10月22日(水)午後に法曹会館(東京都千代田区霞が関1-1-1)において、令和6年度上期採択課題の成果報告会が行われました。本会では令和6年度上期に採択された12課題のうち8課題について報告が行われました(下記表)。
当財団の佐藤征夫理事長の挨拶により開会し、以後、下田隆二専務理事・事務局長の司会の下に進められました。
該当する期に助成を受けたすべての課題について発表を行うことを原則としており、限られた時間でしたが密度の濃い発表と活発な質疑応答が行われました。

また、発表会終了後には懇談会が開かれ、発表者を代表して(公社)日本工学アカデミーの大橋俊朗様より乾杯のご発声をいただき、様々な分野の調査研究の実施者間で交流が図られました。
今期の発表会に係る課題の成果の概要は当財団のホームページでご覧いただけます。

成果報告会の模様
成果報告会の模様

成果報告会で報告された科学技術調査研究助成課題(平成6年度上期採択:発表順)

課題名 発表者氏名
(申請者)
所属組織名
(申請時)
研究開発型スタートアップ企業における新技術開発・新事業創出に関する調査研究

金 柄式

亜細亜大学
鉄スクラップを用いた高機能鋼材の生産に資する流通と技術の展望 醍醐 市朗 東京大学
日本の宇宙空間の安定的かつ持続的な利用の確保に資する民間によるSSA支援事業の検討 青木 定生 (一財)日本宇宙フォーラム
来たるべき未来の工学倫理と工学教育に関する調査研究

大橋 俊朗

(公社)日本工学アカデミー
令和6年能登半島地震の海岸隆起地形における多次元高精細アーカイブと教育的活用 小倉 拓郎 兵庫教育大学

中等教育における地学教育に関する総合調査研究 小俣 珠乃
(久保 貴志)
(公財)科学技術広報財団

科学技術振興の課題解決に資するための工学者志田林三郎の 先見性解明に関する調査研究 長谷川 有貴 (一社)電気学会

科学技術館の展示史に見る産業技術の変遷から技術史への 興味を促す教育手法の調査研究 中村 隆 (公財)日本科学技術振興財団