2019年10月24日

平成30年度上期助成課題成果報告会を開催しました。

2019年10月24日 平成30年度上期助成課題成果報告会を開催しました。

当財団では、大学、研究機関、公益的な調査研究団体等に所属する研究者・技術者を対象として、科学技術に関する政策の立案・推進、社会経済との関連、コミュニケーション、人材育成、発展動向等に関する調査研究を助成する「科学技術調査研究助成」事業を行っています。
募集は年に2回、上期と下期に分けて行われ、通常は、上期採択課題は4月から年度末まで、下期採択課題は10月から次年度の9月末までの間に調査研究が行われます。 成果報告会は、1年間の調査研究を終えた半年後に、調査研究を行った方々にその成果の概要を発表して頂き、成果を普及する場となります。

令和元年10月24日(木)午後に法曹会館(東京都千代田区霞が関1-1-1)において、平成30年度上期採択課題の成果報告会が行われました。 当財団の高園武治理事・科学技術振興課題審査委員会委員長の挨拶により開会し、以後、児玉柳太郎理事・事務局長の司会の下に進められました。 該当する期に助成を受けたすべての課題について発表を行うことを原則としており、今回は表に示す13テーマについて、限られた時間でしたが密度の濃い発表と質疑応答が行われました。

また、発表会終了後には交流会が開かれ、柴田清千葉工業大学教授の乾杯のご発声に続いて、成果報告会の限られた時間では質問できなかった事項についての質疑や意見交換、異なる調査研究の実施者間での交流が図られました。今期の発表会に係る課題の成果の概要は当財団のホームページでご覧いただけます。

成果報告会の模様
令和元年10月24日開催の成果報告会での発表の模様

成果報告会で報告された科学技術調査研究助成課題(平成30年度上期:発表順)

課題名 発表者氏名
(申請者)
所属組織名
(申請時)
日本の科学技術力の現状:その実態と克服すべき課題を検証する。 林 隆臣 (公財)未来工学研究所
科学技術国際交流の変質と未来及び筑波研究学園都市の国際化 國谷 実 (一財)総合科学研究機構
リベラルアーツとしての工学のあり方に関する調査研究 柴田 清 千葉工業大学
生命科学と社会科学の新たな文理融合研究と統合データセット構築に関する調査研究 関根 仁博 京都大学
映像と実物を組み合わせた科学技術教育の手法と効果に関する調査研究 中村 隆 (公財)日本科学技術振興財団
デザイン主導における科学領域との共創型デザインアプローチに関する研究 浅野 翔
(ジュリア・カセム)
京都工芸繊維大学
ものづくりサービス化に対する中堅・中小企業におけるAI技術活用可能性に関する調査研究 長田 純一 (一社)新技術協会
スマートホーム技術の展望とわが国の社会課題解決への応用に関する調査研究 友澤 孝 (一社)科学技術と経済の会
宇宙交通管理(STM:Space Traffic Management)の現状と今後の動向に関する調査研究 青木 定生 (一財)日本宇宙フォーラム
短寿命RIの利用促進のための分子イメージング・トレーサー実験の実態調査 中野 貴志 大阪大学
熱電変換材料に関する過去の実験データのオープンデータベース化 桂 ゆかり 東京大学
次世代自動車開発に向けた磁性材料応用技術の開発動向 杉本 諭 (一社)未踏科学技術協会
未来社会を築く高解像度物理シミュレーションとAI計算原理の融合新技術の動向調査 松岡 浩 (一財)高度情報科学技術研究機構